第10魔法研究部存続の危機‼

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※ネクセの意識が無いので、ネクセのナレーションは一時中止します。 うつむきたたずむネクセを見て諦めたと思ったボーリックは構わずシュウを運ぼうとした。その時だった。 「…『紐付き-マリオネット-』」 (う!?か、体が動かねぇ。いや、動いてはいるが…) ボーリックには何が起きたか理解できなかった。意識とは別に体が勝手に動いてしまう。 (誰だ、メイか?いや、いくらメイでも人を操る程の心力は…) 体は勝手にシュウを降ろすが、それだけでは無い。あろう事かメイを担いでいる仲間の方へ走って行ったのだ。 「どうしたんッスか先輩?」 (逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ!!) -バキ- 「うあ!な、何をするんですか!?や、止めてくださ…」 -バキドコバコ…- メイを担いでいたその人は訳も分からず気絶するまで殴られた。 途中で地面に落ちてしまったメイはそこで目を覚ます。 「…う~ん、何事ですぅ。ん?顔に何か付いてるですぅ」 顔を擦って確認してみると、紅い物が手に付く。 「血…ですぅ。一体何が…」 目の前には周りの人に止められながら、なお暴れ続けるボーリックの姿があった。 (理由が無いですぅ。操られてるかもしれないですぅ。でも、誰ですぅ?)
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