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『皆様…本当に、本当に…!!ありがとうございました…!!』
テレビのアナウンサーが涙声でそう言った。前々から話題になっていた事でそんな大きな驚きはない。
どうやらいろんな科学数式で割りだし、誠実な日にちが決まったみたいだ。
世界が今日で終わるらしい
いやいやいや、そんな訳…とかも思ったりしたがどうやら本当らしかった。誰もが疑う事実。信じたくなくて目を逸らす人もたくさんいる。でも事実なのだ。
真実はいつだって輝くもので。
「莉瑠…」
母さんが女見たいな俺の名前を呼ぶ。りる…嫌いじゃないけど好きでもない。
母さんは涙を我慢しているのか目を真っ赤に晴らしながら俺の頭を撫でた。
わかってる
わかってるよ母さん
「…私はあなたが息子で良かったわ…」
「…うん」
「だからね…最後は好きなようにしなさい」
俺の母さんはガキの頃から厳しい人だった。そんな母さんを嫌いになった事はない。いつだって見守ってくれた厳しくて優しい母さん。
ありがとう
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