序章 黒い海

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荒れ果てた大地、黒い防具を身に着けた兵士がそれを埋め尽くしている。数、占めて約五十万。 対する軍は僅か十万。絶望的な兵力差…。だが、1人の男が不敵な笑みを浮かべながら1本の刀を片手に大軍へ突っ込んでいく。そしてそれが開戦の号令のように両軍が激突。 次々と倒れていく兵士達…。鉄と鉄がぶつかり合う音が戦場を支配する。 一方、真っ先に敵陣に突っ込んだ男は敵兵を次々と斬り捨て、彼の周りは黒い兵装の兵士の死体で埋め尽くされていく。 > > > > > そして、戦の怒号が鳴り終わった頃、戦場は黒い兵士の死体が重なり合い、まるで黒い海のように一変していた。その中心には、返り血を浴び真っ赤になった男が笑いながら立ち尽くしていた…。
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