─第1章 はじまり─

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『何か変わったことないかな~?』 ある日、心の中でつぶやき、石を蹴りながら登校してた。 私(天地樹梨)は、いつもの生活に“飽き”を感じていたのだ。 「やっほ~っ!」 と、声がしたので石を蹴るのをやめ、前を向いた。 すると目の前には、親友の蓮田茉那が交差点の影から顔を出し、笑顔で手を振っていた。 私は茉那の方へ駆け寄った。 『おはよーっ』 「おはよっ!」 私たちは、挨拶を交す。 最近は茉那と一緒に登校するようになったが、もともとは、お互いに仲良くなかった。 そんな私たちが、親友といえる仲になったきっかけと言えば、やっぱり“アレ”だった。 _
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