─第1章 はじまり─

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一ヶ月ぐらい前のことだろうか…?? クラスの中心人物、村上玲央奈が昼休みに、 「茉那ってヘンタイなんだよ!!!!男子の着替えのぞいたんだよ!!!!」 と、大声でまき散らしていた。 私は分かっていた。 茉那がそんなことしないってことぐらい。 それから、昼休みが終わると茉那は私のところに来て、こう言った。 「樹梨…ウチ、男子の着替えなんて見てないからね。」 このとき茉那は、悲しそうな目をしていた... 私は、 『茉那がそんなことする訳ないじゃん! 最初っからそんぐらい分かってるって!』 と言った。 それから、私たちの仲は深まり、あっという間に“親友”という関係にまでなった。 しかし、今まで仲良くもない、悪くもない者同士が、そんな関係になるのも、不思議なことでもあった。 _
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