沙紀 side

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「おい。早く始めんで。」 大野は若山くんからたこを奪い取るとキッチンへ移動した。 「俺のジェニー!!」 「あ、言っとったCD持って来たで。」 双葉は若山くんを無視してうちに言った。 「やったぁ♪ありがとう。」 「…ジェニー…。」 チラリと碧川を見る若山くん。 「あ…俺、トイレ。」 碧川はそそくさと逃げた。 「…………。」 若山くんは少し寂しそうに肩を落とした。 「若山~!!たこ、どうやって切んねん!!」 パァっと表情が明るくなる。 「何や、しゃあないなぁ~♪」 めっちゃ嬉しそうやん。
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