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ページをめくった途端、「ギョ」って叫んだ那須野。中学時代から『零』との親交が深くなって、誰が見てもどん引きするような写真が増えた、増えた。 『愚連』には絶対に見せられないナイト含む『零』幹部と映った集合写真。 大抵、5時過ぎに那衣が「遊びに行こー」て誘ってくると『零』のもとに連れて行かれた。 刺青彫った兄ちゃん、特攻服着た兄ちゃん、改造バイクや改造車はカッコ良いけど、そんな中にパンピな俺たちが混ざると普通の格好が逆に浮くってくらい目立つ。 「……と、と、友達?」 「那衣経由で知り合った、な」 「ふ、ふ、2人ともグレてたの?」 「ただ遊んでただけだって」 早速、那須野がどん引きしているのは、『破数』のスイにいじられた時の写真。俺は髪を逆立たされて、那衣は脱色、『零』に混ざっても浮いてない写真。こんな写真を見られたら、俺たちまで元ヤンと勘違いされかねない。 ま、『零』のメンバーは良い奴ばかりだし、『愚連』とは違う。 「……2人とも笑った写真ばかりだね。俺の中学時代とは違って羨ましいや」 「……」 「俺なんて集合写真じゃいつも端だったし……ヘへ……卒業アルバムも1人で写るなんて寂しすぎるよな」 「…………」
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