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｢へぇ……北見の部屋ってイメージ通り……キレイにしておくんだなぁ……｣
｢……あまりジロジロ見るなよ。物を置かないだけで実はホコリとか溜まってるんだから｣
｢そんなことないって。俺の部屋よりメチャクチャキレイ。空気が違うもん｣
｢……お前、どんな部屋で生活してんの？｣
……昼間は教師×２からこっぴどく叱られて、昼休みにテスト勉強は１分も出来なかった。
邪魔が入らないように家で集中して勉強しようと思ったら、那須野の奴が｢行きたい｣なんて言い出して……高校のダチを初めて家に呼んだ今に至る。
ペットボトルのお茶と適当な軽食を持って自室に招けば、那須野の視線は落ち着きを無くしてキョロキョロ。遠慮がちにベッドに触ったり、座椅子があるのに敢えてフローリングの上に正座したり……そこまで気を遣われると逆に気を遣う……
｢足、崩せよ。楽にしていいから｣
｢や、なんか緊張して｣
｢謙虚っつーか、慎重っつーか……那衣なんて人の部屋に入るなりベッドにダイブだぞ｣
｢き、キノちゃんって北見の部屋に来たことあるのか！？｣
｢……今も週１のペースで来てるっつーの｣
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