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亡き叔父さんに代わって那衣にヴァイオリンを教えてくれる先生が現れてから、那衣は今の那衣になった。 何よりも優先してヴァイオリン中心の生活。 学年でもぐんを抜いて背が高く、そこにバカみたいな陽気な性格も加わって、性別問わずの人気者になった。 「応援団? 団長?」 「そうそう。学ラン着るとまるで男子だよな」 小6秋。 小学最後の運動会は今までで1番盛り上げたいって言い出した那衣が赤組応援団長に立候補。それに付き合わされるカタチで俺が副団長になった。 放課後は応援歌の練習。パネル製作。衣装の打ち合わせまで……何から何まで参加して、当日は大成功の大盛り上がり。 声が枯れるまで応援した。 真っ黒に日焼けした。 ケガ人も出たけど、みんな名誉の負傷でチームに貢献。イヤイヤ参加する生徒が1人でもいないように応援団は心がけた。 ラストの学年選抜リレー。アンカーは各応援団団長。 全部で赤、白、青、黄色の4チームに分かれていたけど、優勝争いは那衣率いる赤組と、もう1人の幼馴染み……深田壱成率いる青組の一騎討ち。
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