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「神無、どうした?」
『ん?何でもないよ』
「そうか?ならいいけど…ほら、式が始まるぞ」
…式、か
誰も"あたしの式"なんて祝うつもりないだろう
─ヒソヒソヒソ…
[来たわよ。疫病神が]
[我ら一族が全滅するぞ]
ほらね、疫病神だって
まあ、慣れてるけど
「…!!気にすんなよ、神無」
そう言いながら、優しく微笑む
『大丈夫だよ。秀兄ぃ』
"秀兄ぃ"とあたしが呼んでいる、この人は、華皇秀樹
あたしの兄
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