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クラスに入ると優太が花に水をやってた。誰もあげない花に優太は水をあげている。
「おい! 優太」
健太郎が大声で言うと優太は振り返った。
「お前……応募したか?」
優太は小さく俯いて再び水をやった。
「あいつ……いつもあの花に水をあげてるよね?」
あの花は俺らが入学した時に先生が持ってきたんだが、誰も水をあげなく、まだ花を咲かせない。
あの花が何の花だか分からなかった。
先生に聞いてみても……。
『あの花を咲かせたら何かが生まれるかも知れない』
中傷的で意味が分からなかった。
優太が最近水をこまめにあげていた。
「友達があれしかいないんじゃないの? 大輝。何か知ってる?」
航平は俺の肩を叩いた。
そう言えば優太は花が大好きだと小学生の時に聞いたことがあった。
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