111人が本棚に入れています
本棚に追加
「うわ―。優太、女の子みたい」
健太郎はみんなに聞こえるような声で言った。こうすれば俺達以外に優太を虐める奴が現れる。俺達は起爆剤に過ぎないのだ。
俺達は自分の席に座り優太の行動を見ていた。
優太も花に水をやり終え自分の席に座って机の中に手を入れた。
優太は何か慌てている。俺はクラスのみんなを見回すと全員が優太を見て笑っている。
「中々やるな―」
多分教科書を隠したんだろう。隠した場所は簡単だ。
俺は日に日に虐めがエスカレートしていくのが分かった。
最初のコメントを投稿しよう!