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「あれ―? ゴミ箱が一杯だな」
誰かが言った。
優太は立ち上がりゴミ箱をあさった。まるで野良犬がゴミをあさるように。
ゴミ箱の中から教科書が出てきた。優太は何も無かったように教科書を取り自分の席に座り下を向いてしまった。
「つまんないの」
俺は、優太が虐められているのを見ると何か楽しくなった。優太を虐めていると親父の事も忘れられる。
俺は優太より今はゲームの事だと思った。これから一週間、緊張と共に暮らしていくんだなと思うと気が重い。
「早く一週間後になれ! そして当選して」
俺は強く願った。
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