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『この度は応募していただき誠にありがとうございます。厳正なる抽選をした結果。残念ながら当選しませんでした』
俺は目を疑った。あれだけ祈ったのに当選しなかった。
急にこの一週間緊張してたのが馬鹿に見える。
「どうだった?」
母さんが昼ドラを見終え結果を聞いてきた。
「ダメだった……」
俺は手紙を床に落とした。母さんがそれを拾うと慰めの言葉をかけてくれた。
「残念だったわね。けど他の友達も応募したんでしょ? まだチャンスはあるわよ」
そうだ。俺がダメでも、まだ後三人が入るんだ。この三人に期待を持たせ元気が湧いてきた。
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