危険すぎるよ女の子

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頭を抱えなんか知らんが、唸っている小百合(仮)……もといシーラ。中々シュールな光景だ。 こいつらがどんな関係かなんて聞くのは野暮だ。 答えはいつも一つ、わかりきっている事だしな。 「どうして真緒、お前がここにいる? お前は確かドイツにいたんじゃないのか?」 シーラによる衝撃事実発覚! いつの間にか俺の隣にいる奴を驚愕の視線を送る。 真緒はその視線に気付いたのか、俺に視線を向けた後にこりと微笑む。 ……十中八九、今俺と真緒が考えている事は違うだろうな。 「んー、私頼まれて日本に来たからなー。依頼っていう形でね。もちろん依頼主はあの人だよっ」 「あの人だと!? 私もそうだ。……ちっ、あのクサレポンチめ。何か怪しいかと思っていたけどやはり裏はこれでしたか…」 “あの人”を通じ合わせて会話をしている二人。完全に出遅れたな、俺。 つーかあの人って誰だよ。小一時間問いたいのだがダメか?
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