危険すぎるよ女の子

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敬語とタメ語が混ざりながら愚痴を溢すシーラ。 話を進めようとするシーラを軽く流して話を戻す真緒。 正直いつまで続くのか計ってみたい気持ちが現れたが、そんな事をしたら間違いなく俺は生きて帰れないだろう。 「これこれ、そんな所で何をやっておる?」 「む……それはこっちの話です。何をやっていらしたんですかこのクズ野郎」 「………グスン」 突如現れた全身黒服の男。よく見てみると、妙齢なのが分かるように白髪混じりで杖を使っている。 明らかに老人だと分かる容姿だ。 そんな人がシーラの毒舌の餌食となりなぜか涙を見せていた。 ……苦労してんだなーこの人。だが同情はしないぞ。そのまま落ち込んでくれたら助かる。 俺に被害が来るのを防ぐためにな。
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