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「何で陽介君を殺そうとするの? あれは私のだよ!」
「あ、あなたに言われる筋合いはありません。あの小物を任された以上、私の獲物でもあります。真緒は苦渋の顔をしながら下がっていなさい」
「ぐすっ……儂って一体…?」
え? 何ですかこのカオスな場は? この場に終わりという言葉が存在しているのかがどうか怪しくなってきたもんだ。
そして真緒、勝手に俺を私物化するな。俺はお前の物になった覚えなど一ミクロン程もない。
そしてシーラ、小物とは俺の事か? 俺ってどこまで小さい男なんだよ? 大体、声が震えているぞ。
最後にじいさん、あんたは何も悪くない。
あんたはよくやったよこんな世界の中で生きていけたなんて奇跡に近いぞ?
俺はじいさんに尊敬の念を抱いた。
だがその考えが甘かった事をその身で体験する事になる。
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