危険すぎるよ女の子

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どの選択肢も死亡確定。逃げ道はなし、奇跡も起きる気配なし、この状況を逆転できる秘密道具もなし。 正に打つ手なしだ。 だが諦める気はさらさらない。俺だって男だ。なんとかしてやるさ。 ……恥ずかしいがやるしかないか…。 「俺は……どちらかだけを選ぶなんて事はできない。時間をくれないか? …俺は大切に考えたいんだ…」 「陽介君…」 「……」 ……二人とも信じてくれたと思うが、くさすぎる台詞を吐いたな俺。顔、真っ赤じゃないかな? こんな台詞、脳内赤っ恥大賞ナンバーワンに入るな。 ……つーかこの台詞、優柔不断な奴が吐く台詞じゃないのか? 生憎、俺には優柔不断というスキルは皆無だ。残念だったな。
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