序章だよ、女の子

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―――さてさて、懐かしいと言えば嘘になる訳だが、母校である中学校を卒業して早一ヶ月が経つ。 やはり卒業したてはは悲しかったが、そんな感情とうに過ぎ去り俺も今では立派な高校生。 入学式での始まり、誰もが経験するであろう、あのとてつもなく長い校長やら教頭やらの話を聞き、各自指定された自分のクラスへと戻っていく。 俺も近くの手頃な高校に進学して、もちろん仲の良いご学友様も一緒だ。 自宅とも近いし、何より友人の多くも一緒だしな。 話によれば、中学の頃のアイドルと呼ばれる人もも一緒だとか……。 噂も聞いただけであり、この中学三年間一度足りとも会った事がないなんて奇跡に近いだろう。 ……とにかく。やはり高校に入れば中学とは違う楽しみができる事内心ワクワクしていた俺だけどやりすぎもよくないという事もある。 事実、それを知ってからは大変だからな……。
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