序章だよ、女の子

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「ではでは陽介(ようすけ)。帰ろうぜ~!」 「あいよ」 友に呼ばれ、軽く手を挙げた俺は楼滝 陽介(ろうたき ようすけ)。 今年から高校一年生の若き虎と呼べる男。 ……ちょっとした冗談は置いといて、だ。 先程俺の名を大声で呼んだ短髪の茶髪な男が俺の友人、柿沢 純(かきざわ じゅん)。 「さぁ同士よ! ゲーセンでこの燃えたぎる魂を謳歌しようじゃないか!」 「悪い。帰っていいか?」 「んもぅ~、いけずなんだから~」 普段からこういう軽い奴だが、中々情が厚く俺の友だ。良い奴に部類される。 ……親友なんて言葉、口に出さないけどな。こいつはすぐに調子に乗るし。 それさえなければなぁ……。
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