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「ひさしぶりだ~!! 我が愛する息子よ~~!!」
「ぎゃああぁぁ!? 何すんじゃクソ親父!?」
いきなり俺の懐へと突撃していく親父。
身体も人一倍大きく、伊咲と比べたら天と地の差だ。
つーか俺を殺す気かよ!?
パンツ一丁の親父は俺を下敷きにしたまま抱きついた。
俺? 避ける暇なんてないに等しかったからモロに食らったよ。
男に抱き着かれて喜ぶ性癖ではないし、必死に脱出しようと試みる。
「離せよ! 消えろよ! 触るなよ!」
「おいおい、半年ぶりなのにその言い方はないんじゃないのかい?」
「毎回やられたらこんな言い方になるわ!!」
この親父、実は毎回家に帰ってきたし時何故か俺にだけ毎回こんな対応をしてくる。
何か恨みでもあるのかクソ親父よ?
「恨みなんてある訳がないじゃないか~! アハハハ~」
「何勝手に心読んでんだよ!!」
「顔にそう書いてあるのだから仕方がないじゃないか」
はぁ、もう嫌だ……。
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