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子供なら誰でも一度はヒーローに憧れる
しかし俺が能力を得る為に背負った十字架は重すぎる
だってベルトの入れ墨だよ?
「ばってん、自分の意志じゃ変身出来んけんね。外から何らかのエネルギー貰わんとむりやけん、きばりんしゃいや」
俺は話を聞いてるうちに握力がゆるんでいたらしい
店主は俺を振りほどきそう言って闇の中に消えて行った
「変身なんてどうでもいいわ。私疲れたから武送って行きなさい」
なんてワガママな女だ
おまえ等はいいよそこそこ入れ墨としてカッコイいし
フランケンにいたっては首にボルトが付いてても違和感ないんだし
「どうせ隣なんだからそうするよ」
まだぶつくさ文句を言っていた綾ちゃんをそう言って制した
時計を見れば8時
そろそろ帰らなきゃ母親に殺されてしまう
ベルトの入れ墨を背負ったまま死ぬのは嫌だし帰って今後の対策を考えよう
「じゃあ今日は解散しよう」
そう言って俺達は家に帰って行った
隼人が綾ちゃんを送ると言ってずっと着いて来たのがウザったかったが
これが俺の悲劇のプロローグ
あれから6年
17歳の俺は高校2年になっていた
綾ちゃんとは今でも同じ学校に通ってる
隼人とフランケンは違う学校に行った
善行をしたら入れ墨が消えるってのは本当だった現在2割りくらい消えている
そして変身するってのも本当の事だった………
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