変身…名前決めてないわ

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やっと本編なわけだ プロローグであんだけ語るとは俺も思ってなかった 改めて自己紹介しておこう 名前は一文字武 高校2年の17歳 小5の夏祭りに不幸を背負いこんだ不幸な男だ 2割りくらい消えているとは言えウエスト部分にある仮面ライダー風ベルトの入れ墨には何度自殺を考えた事か この呪いは良いことをしたらだんだん消えていくものなんだが ちょっとした嘘やいたずらで元に戻ってしまう 要は聖人君子にならなければ全て消えないらしい そんなもん青春真っ盛りな俺には無理ってもんだ この入れ墨のせいで修学旅行の風呂を始めプールや海にさえ行けなくなった あの時あの外人に危害を加えたのはフランケンで俺はむしろ救ってやったと言うのに不幸のパーセンテージが異常に高い そしてこの下腹部にある石ってのが不思議なんだ あの時言われた用に変身する作用がある 変身するとスーパーマンみたいな力や能力が出せるようになる 良いことをやるにはもってこいな機能なんだけど規制がひどい 自分の意志では変身できないのだ 変身したい時に出来ない 変身したくないのに変身してしまう 一度変身するとそのパワーを使いきるまで変身が解けない こんな無意味なヒーローがコレまでに居ただろうか 俺の知る限りでは見たこと無い 変身するには条件があるそれは… 「何やってんの武。また遅刻するわよ」 これから説明しようかって時に… しゃべりかけて来たのは隣に住む幼なじみの氷川綾 そう、先天的女王様の綾だ 「遅刻するんじゃないよ。来いブタ共」 そう言って綾が鞭を振るうと男達が神輿を担いで綾の前に来た 綾はその神輿にある豪勢な椅子に座った 「行け」 そう言うと神輿は全く揺れることなく学校へと向かって行った そう言えば前に揺れで酔うからと鞭で数人の男をしばいてたっけ 綾は幼なじみの俺が言うのもなんだが もの凄い美人だ。スタイルもいい そしてあの色気 世にパーフェクトガールなる言葉があるなら正に綾の事だろう じゃなきゃあの奴隷の数は納得出来ないしな 「何見てるの武君?」 この声は俺が恋い焦がれている同級生のエレナちゃん 名前から察してくれハーフの子だ 「おはよーエレナちゃん。何見てたかって毎朝綾の奴隷は大変だなってね」 「だよね~私もあんなちやほやされたいな」 あんなのいいっすか? 「それより武君、遅刻しちゃうよ!早く行こ」 そう言うとエレナちゃんは俺の手を握り引っ張って走り出した
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