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瑞流はギリギリ遅刻せずに学校に着いた。
「今日もギリギリやったな!ギリギリに来る天才やな!」
と瑞流の隣の席で笑っているこの男。
名前は吉中慶介。
高校一年生。
瑞流とは小学校からの幼なじみで家も近い。
運動神経は抜群。
でも頭が悪い。
テストはいつも30点台が当たり前なやつ。
でも責任感は強くて皆から頼られている存在でもある。
「うるさいな。ちょっかい出してる暇があったら、勉強でもしときなさいよ。」
瑞流が慶介の机を前に向けた。
「勉強分かんねぇもん。。。なぁ、教えて!お願い!」
慶介が両手を合わせる。
「いや!だっていっつも慶介、寝ちゃうでしょ。」
瑞流が軽く怒った。
慶介は瑞流の怒るのを察知してちゃんと前をむいた。
ガラガラ
「は~い、席に着いて。」
丸山先生が来た。
丸山和摩。
年齢は二十三。
生徒からの人気が凄い高い。
瑞流達の同級生の
丸山麻美の兄だ。
丸山麻美。
和摩の妹。社交的で先生からの信頼が高い。
好きな食べ物はスルメで軽くおっさんぽい性格。
「じゃ授業始めるぞ。」
授業を始めようとした時だった。
ガラガラ
「先生!!」
保健室の先生の赤坂が何やら急いだ様子で教室に入ってきた。
和摩と赤坂が小声で話をしている。
「今から自習だ!」
と言って和摩は行ってしまった。
「自習ラッキー!」
と慶介が喜んでいる。
他の皆も喜んでいる。
しかし、麻美だけ不安な顔をしていた。
結局、自習のまま授業は終わった。
その後も自習のままだった。。。
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