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「昨日は、何があったんだろう?」
と瑞流が一人で歩きながら呟いていた。
「だ~れだ?」
誰かが瑞流の目を隠した。
瑞流にはそれが誰かすぐに分かった。
「キャッ、もう慶介でしょ。」
「ばれたか~。」
と言いながら慶介は頭を掻く。
「すぐに分かるよ~。ちょっとは声変えたりすれば?」
瑞流は笑った。
慶介は笑いながら
「じゃ今度は声変えてやるな!」
と言った。二人がそんなたわいもない話をしていると突然、瑞流の携帯が鳴った。
送り主は麻美だった。
「嘘!?」
慶介は瑞流の携帯を覗き込む。
画面には短い文章でこう書かれていた。
【渡辺君が死んだ。】
と。。。
瑞流は麻美に電話した。
「あっ麻美!?どういう事?」
「瑞流、落ち着いて、とにかく、桜並木公園に来て!」
「わっ分かった。」
瑞流は急いで桜並木公園に向かった。
慶介も瑞流の後を追った。
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