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◆1日目◆
出会いは、ナンパだった。
本人は違うと言い張るケド、シロは信じてない。
「○○サンですか?」
不意に話しかけられて、読んでいた雑誌から、顔を上げる。
○○という名前ではないケド、その男は目の前に立っていて、シロに話しかけているとしか思えない。
念のため、後ろを振り返って、やはり自分に向けているのだと確認してから「違います。」と言った。
「ああ、すみません。」
その男はのんびりそう言い、辺りをぐるりと見回してから、カフェを出て行った。
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