救急車

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救急車が到着した頃には、痙攣は収まっていたが、顔色は真っ白…。 救急隊員が来て、姫を運ぶ。 『お母さんですか⁉一緒に乗ってください。』 私は頷き、乗り込もうとした時、母が私に 『私も後ろから付いて行くから、実柚は大丈夫‼しっかりしなさいよ‼』 頷く事しかできなかった。 救急車に乗り込むと、救急隊員が処置をしていた。 状況を聞かれ、震えながらも答えた。 一人の隊員は受け入れ先を探していた。 『2歳半の子供で、熱による痙攣…』 などの説明をしていた。 早く‼早く行かないと、姫が死んじゃう‼ 本当にそう思った。 6回ぐらい電話をして、やっと見付かる。 20分ぐらい停まっていた。 最近ニュースなどで、搬送先が見付からず、たらい回しで、亡くなるというのがやっていたけど… 何故⁉と思う。色んな技術は発達しているのに… 急患を見て、現場に到着してから、搬送先を探す。 どうにかならないものなんですかね⁉ 人の生死を分けるというのに… もっと迅速な対応ができないものか⁉と思う。
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