地獄の様な時間…

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姫が処置室に入っても、私にはやる事があった。 何もしたくない… 放っておいて欲しかった。 しかし、姫の情報を書く書類があり、放心状態になりながらも書いた。 ペンを持つ手は震え、まともに書けていない。 それに何を書いたのか、覚えていない。 やっとの思いで、書き終えた私は、処置室の前にある椅子に座った。 いつ来たのか分からないが、母も私の横に座った。 そんな母にも目をくれず、ただひたすら、処置室を見つめていた。
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