異世界へ

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逃げたはいいんだが、今自分がどこにいるのかわからない。 「ん~…情報が無いな…ここはどこなんだ?」 ただでさえ方向音痴なのに、更に迷っていた。 「君!こんなところで何をしている?」 不意に誰かに声をかけられた。 「実は迷いまして…」 俺は真実を言った。 嘘じゃない。 「中々に怪しいヤツだな。少し話を聞かせてくれ。ついてこい」 中年の男性が姿を現し、俺についてこいと促す。 髭が印象的な中年だった。 とりあえず、ついていく。 「はぁ…ここでは最初からか…」 俺にはため息しか出てこなかった… 10分くらい歩くと、アジトらしき建物が見えてきた。 「ここだ。とりあえず中へ入れ」 中年の男性が促し、俺は従った…
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