異世界へ

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「哲也、ボスに通す前に属性くらいは把握させとけ。」 青年が偉そうに言った。 オッサンは一輪の花瓶を持ってきた。 「この花瓶に手をかざしてみろ。どうなるかで属性が判る。」 俺は言われた通りに、花瓶に手をかざす。 「次に手に集中して自分の力を引き出すようにしろ。心でな。」 言われた通りにする。 すると、花瓶は黒く染まり、花は白く光輝いた。 「こ…これは…」 さすがに青年も驚いている。 「なんか珍しいのか?」 俺が聞いた。 「お前の属性は光と闇。相反する属性を持ち合わせている。それも上級属性を…」 中年の男性が答えた。 「哲也、でかしたな!こんな一品を拾うなんて。さぞやボスも喜ぶだろう」 「他の属性ならどうなるんだ?」 俺には疑問だった。 それに使い方が判らなかったならば意味がない。
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