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「火ならば花が燃える。
水ならば花瓶から水が溢れる。
土ならば花がしおれる。
風ならば花瓶が割れる。」
青年は面倒そうに、説明した。
「光ならば花が光り、闇ならば花瓶が黒く染まるのだ。」
中年のオッサンが補足してくれた。
「他に属性は無いのか?」
俺の質問に中年のオッサンが答える。
「正式にわかっているのは、これだけだ。
まだまだ特殊な属性は有るとされている。
お前の相反する属性を一人で持つ事自体普通では考えられん。」
「ふうん、こういうのは?」
俺は更に花瓶に力を注ぐ。
花瓶の形は跡形もなく変形し、花も先程刺さっていた花とはみるかげもない位に変形していた。
「…哲也、すぐボスにお連れしろ。コイツは二色者じゃなく、三色…もしかしたら四色者かもしれん。」
中年の男性も頷き、すぐにそうします。と告げ、その場を後にした。
一体なんなんだ…?
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