異世界へ

6/9
前へ
/451ページ
次へ
「火ならば花が燃える。 水ならば花瓶から水が溢れる。 土ならば花がしおれる。 風ならば花瓶が割れる。」 青年は面倒そうに、説明した。 「光ならば花が光り、闇ならば花瓶が黒く染まるのだ。」 中年のオッサンが補足してくれた。 「他に属性は無いのか?」 俺の質問に中年のオッサンが答える。 「正式にわかっているのは、これだけだ。 まだまだ特殊な属性は有るとされている。 お前の相反する属性を一人で持つ事自体普通では考えられん。」 「ふうん、こういうのは?」 俺は更に花瓶に力を注ぐ。 花瓶の形は跡形もなく変形し、花も先程刺さっていた花とはみるかげもない位に変形していた。 「…哲也、すぐボスにお連れしろ。コイツは二色者じゃなく、三色…もしかしたら四色者かもしれん。」 中年の男性も頷き、すぐにそうします。と告げ、その場を後にした。 一体なんなんだ…?
/451ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1657人が本棚に入れています
本棚に追加