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「ボス、失礼します。」
中年の哲也と呼ばれていた男性が、部屋の戸を開けた。
中には俺と変わらないくらいの女の子がいた。
「あら、この子どうしたの?」
まさかこの子がボスなのだろうか…
「実はこの男、光と闇の属性で多色者なのです。」
中年の男性が言った。
「なんですって!?こんな人が?光と闇の属性を!?」
こんな人って失礼だな…コイツ。
「はい、しかも我々が見たことのない変化も有りました。
その二つの他にも属性があると思われます。」
女の子が震えている。
「あなた、とりあえず私と勝負なさい!」
「はぁ?」
俺は間の抜けた声を出した。
「あの、俺迷ってしまって…力の使い方とかさっぱりわからないんですけど…」
「つべこべ言わずに!ほら、構えなさい!」
問答無用のようだ。
周りも止める気配がない。
「…おい!戦い方わからないんだって!」
叫んでみたが、女の子はお構い無しに突撃してきた。
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