異世界へ

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「おいおい!」 何とか拳を受け止めたが、衝撃で吹き飛んだ。 「冗談だろ!なんなんだよ、この力は!」 吹き飛んだまま、何とか体勢を整える。 「あなた、花瓶で属性調べたでしょ?それと同じ要領よ!」 女の子はついぞ、攻撃をしかけてくる。 「同じ要領たって…」 俺はとりあえず試してみた。 俺の左手から黒いオーラのようなものが、立ち上がる。 さすがに女の子も不穏な気配を感じ、左手には触れない様に攻撃してきた。 俺の身体に女の子の拳が触れるか触れないかのところで、女の子は拳を止めた。 「これ以上は…私が危ないわね…」 何の事かはわからない。 「あなた、光の防御壁も使えるのね…気にいったわ!」 「ちょ…ちょっと待てって…俺は全然わからんし、むしろ属性とやらの使い方をしっかり教えてくれ。 俺にはわからん事が多すぎる。」 必死に弁解する。 …が、人の話を聞くような人物ではなさそうだ。
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