1657人が本棚に入れています
本棚に追加
俺達は勉強そっちのけで、パソコンの画面をノートに移している。
「おいおい…勉強はどうした?」
俺の話は無視して、四人で騒いでいる。
「今回は外なんだね」
霞が言った。
「すぐそこの公園でやってみようよ。」
澪も乗り気だ。
俺は引き摺られる様に外へ連れ出された。
公園の砂浜に四人が魔方陣を書き始めた。
「よし、完成♪」
雫は満足そうだ。
雫達は魔方陣に入ったが、前の時みたいに消えなかった。
「あれぇ?」
霰が不思議そうに言う。
皆が魔方陣から出た。
「どっか間違ったのかな?」
霞が魔方陣を眺めている。
俺が魔方陣に向かって歩きだした。
「一年前のが奇跡なんだよ、そうそう何回も起こるわけ…」
俺が言いかけた瞬間、皆の視界から俺が消えた。
「あっ!!」
全員が慌てて魔方陣へ入るが、魔方陣は起動しなかった。
「なんでぇ?」
霰が泣きそうな表情で呟いた。
原因はわからなかった…
最初のコメントを投稿しよう!