いつもの光景

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俺達は勉強そっちのけで、パソコンの画面をノートに移している。 「おいおい…勉強はどうした?」 俺の話は無視して、四人で騒いでいる。 「今回は外なんだね」 霞が言った。 「すぐそこの公園でやってみようよ。」 澪も乗り気だ。 俺は引き摺られる様に外へ連れ出された。 公園の砂浜に四人が魔方陣を書き始めた。 「よし、完成♪」 雫は満足そうだ。 雫達は魔方陣に入ったが、前の時みたいに消えなかった。 「あれぇ?」 霰が不思議そうに言う。 皆が魔方陣から出た。 「どっか間違ったのかな?」 霞が魔方陣を眺めている。 俺が魔方陣に向かって歩きだした。 「一年前のが奇跡なんだよ、そうそう何回も起こるわけ…」 俺が言いかけた瞬間、皆の視界から俺が消えた。 「あっ!!」 全員が慌てて魔方陣へ入るが、魔方陣は起動しなかった。 「なんでぇ?」 霰が泣きそうな表情で呟いた。 原因はわからなかった…
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