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私は落ち着いてから芳田さんに自宅まで送ってもらった。
家に入るなり、母が私を引っ張叩いた。
本日二度目。
母『あんた…芳田さんがいなかったら…今頃…冷たい海の中で苦しんでたんだよ!!子供に手をかけれなかった分、これから思い出を作ろうとした矢先…この馬鹿娘!』
また母に叩かれた。
芳田『おかあさんから、まーゃがいなくなったって連絡が来て…皆で探したんや。お母さんだって探しに行きたかったんやと思うで?でもな、まーゃが戻ってきた時に、家に誰もおらんかったら、かわいそうって、我慢して家で待っとったんや。』
私は謝った。
私『命が…どれだけ大切か…じいちゃんを見ていてわかっていたはずなのにね…。
私は負けない…生きて沢山勉強して…あの職員達に復讐してやる。頭の方で…。』
芳田さんは私の頭を撫でながら言った。
芳田『よう言ったな。その調子や!冬が明ければ必ず春が来て、夏が来る。人生と似ているやろ?』
母『芳田さん、本当にありがとうございます。今日はご飯食べていってください!』
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