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私の部屋。
窓から差し込む8月の陽光がフローリングに刺さっている。
光と埃で造られた槍は、ただそこに黙って刺さり続けているのを私は眠い目で見ていた。
その時、携帯電話にメールを受信した。慣れてるはずの着信音にビクッとしながらチェックする。
「昨日はお疲れさま。仕事の残りはオレがやっとくから!ゆっくり休日楽しんでね♪」
私が眠たいのも昨夜の残業のせいだ。
私の働く本屋は、今月のイベント「ベストセラー作家特集」を ギリギリで馬鹿店長が決めたからだ。
配置コーナーを作っている時に指を切った…その時に「退職」の二文字が当たり前のように浮かんで来た。
でも辞めない理由。
今まさに説明をする鍵となったメール、私は彼が少し気になっているからだ…
私?私の名前は秋森楓。
次は▼優理▼さん!ホイッスルは鳴った!いけーい!!
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