イロヒメ

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  イロヒメは うまれたときから とても艶やかな姫でした   髪は輝く金色で 瞳は海より深い青 肌は透き通るほど白く 唇は綺麗な桜色   それを小さな触れたら 壊れそうな躰に収めて おりました。   自我を持つようになる頃 イロヒメは色を集めだしました。 自分にない色を集めたがりました。 王はイロヒメに色を与え続けました。 そしてイロヒメの白い肌にほんのり桃色の陽が点るのを喜んでおりました。  
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