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それから幾時が過ぎたでしょうか…
イロヒメは日ごと夜の寒々と
した空気を感づるたびに
「色がほしい、色がほしい、色がほしい」と呟いておりました。
するとどうゆう事でしょう。
あるとき、ぼんやりと白い光が見えるのです。
ふたつ…黒い世界に浮かび上がる…ふたつの白い光?…
いや、ちがうわ
よく目に力を入れると
それ、は黒と白でできて
いるみたいだわ…
「くひひひひ」
それが声をあげました。
「かわいそうなイロヒメ様よぅ」
そう呼ばれ、もっと目を凝らすとそれが《パンダ》であることに気がつきました。
「パンダがしゃべった!?」
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