第一幕 退屈な日々

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1996年4月… 眠い目を擦りつつ今日から通う長浜中学校に親父と夢香の三人で向かっていた。 佳祐「あ~あ…」 大きな欠伸をする。 夢香「お兄ちゃんどうしたの?」 佳祐「眠い」 真二「まさかお前夜更かしとかしたのか?」 佳祐「してない」 正直に答える。埼玉に引っ越して来てからずっと眠い。たぶんまだ環境に馴染めないのだろう。 真二「お前も今日から中学生か」 佳祐「一応な」 夢香「夢香は小学校だよ!!」 佳祐「小学校じゃなくて小学生だろ」 俺が夢香の頭をコツンと叩く。 夢香「エヘヘ~☆」 真二「夢香は本当にお兄ちゃんが大好きなんだな」 夢香「うん!」 佳祐「大きくなったら俺と結婚するってさ」 真二「それは楽しみだ」 …他愛のない会話がその後も続いた。
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