第一幕 退屈な日々

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俺と夢香には母さんがいない。母さんは三年ほど前に交通事故で死んだ。 当時十歳だった俺にとって、母親の死はかなりの衝撃だった。 しかし俺はなんとか仲間のお陰で立ち直る事ができた。 それから三年…俺達は長年住んだ東京を引っ越し東京の上に位置する埼玉に来た。 佳祐「もう三年経つんだな…」 真二「そうだな…」 佳祐「母さんも俺達の事祝ってくれてるよな…?」 真二「きっと祝ってくれてるさ」 そう言って親父が俺の頭に手を置く。 佳祐「やめてくれよ」 俺は親父の手を払いのけた。 真二「恥ずかしいのか?」 佳祐「当たり前だろ」 夢香「お兄ちゃん恥ずかしがり屋さんなんだ~!」 佳祐「うるせー」 そう言って夢香の額に軽くデコピンをした。
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