僕が…

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「フワワワワァー」 情けない悲鳴を上げて”それ“は倒れた。まみは目をまん丸にして僕のことを見ていた… 僕自身も何が起こったかわからなかった…二人でぼーっと突っ立っていると、あいつが再び立ち上がった! 僕たちは身構えたが、 「お見事!」 といって別の小さな生き物に変身をした。 まん丸いボールのような体に手足と目と口と尖った尻尾がくっついてる。 まみが隣で「かわいい…」とつぶやいた。「さすがはマジシャンじゃ。よくぞわしに勝った!」 「どういうこと?」 と僕が尋ねた。 「お前らを試したのじゃ。本当にマジシャンであるか。そしてお前らは本物のマジシャンであった!」
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