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ぐぅー…
「ねぇ、ゆう!起きて!」
うーん…
「ゆうってばー!」
僕はうっすら目を開ける。
「あれ?どうしてまみがここにいるの?」
「なに寝ぼけてるの!魔法世界に着いたのよ!」
僕はガバッと起きあがった。
丸いの…じゃなくてぽちの口の中があまりにも快適で眠ってしまっていたようだ。口の中が快適と言うのも変な話だけど…
辺りをよく見回してみると、どこかの部屋の中にいるらしい。
僕のすぐ後ろに大きな鏡があった。
「この鏡…」
僕はこの鏡をどこかで見たことがあったような気がした…
「どうしたの?」
険しい顔をしていた僕に、心配そうにまみが尋ねてきた。
「いや、なんでもない」
僕は気のせいだと思ってそのことを忘れ去った。
「あれ?ぽちがいない…」
そういえば…
「まあいいじゃん。元からここに住んでたんだし。迷うことは無いだろうから、どこかに出かけてるんだよ。」
僕はそう言ってまみを元気づけたが、まみはまだ心配そうな顔をしていた。
まるで何かを悟っているかのように…
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