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「ふぁーぁ」
朝起きるとそこには退院してきた父さんがいた。
「よう!ゆう!」
「ようじゃないっしょ!食中りで入院とか格好悪い…」
「ま、しゃあないさ!接待だったんだから。」
父さんはいっつもこうだ。
絶対にネガティブになることがない。
「そうだ!勇気、家の外で変な燃えかすがあったぞ。邪魔だから後でゴミステーションに持ってっといてくれ。」
「はーい…」
僕はしぶしぶ変なのを拾いにいった…
その変なのは…
昨日燃えていた全身に目があった生物の亡骸だった。
昨日のは夢じゃなかったのか…
僕はゴム手袋を三枚重ねて手にはめ、その亡骸を近くのゴミステーションまで捨てにいった。
自分の部屋に戻ったとき、一つの疑問を思い出した。
もう一人のマジシャンって…
つーか僕が一人目のマジシャン!?
あいつの言いぐさからして僕がマジシャンなのは間違いなさそうだ…
信じ難いけど…
もう一人のマジシャンはいったい誰だ…
そういえば昨日…なにか、何かがあった…ダメだ!何だったか思い出せない!
…まみに聞いてみよう。
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