獲得

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実際僕はかなり興味があったのだが、志の小ばかにした言い方にムッときたので、返事を保留してあおってみる事にした。 「志は怖いから行きたくないんだろ?」 「俺がそんなくだらない事に時間を割くとでも?」 ちぇっ!嫌な言い方! その時廊下から 「志ー!聖ー!」 と呼ぶ声が僕の耳に入った。 続いて教室のドアを勢いよく開ける音。 麗斗(レイト)だ。 よほど急いでいたのか、肩で息をしている。 顔に満面の笑みを浮かべて。 麗斗は呼吸を整えながら、ゆっくりと僕らの側にやってきた。 これでいつもの3人組がそろった。
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