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僕等は手分けしてそれぞれ面白そうな本を物色することにした。
麗斗は「剣術×魔術」という金メッキが施された分厚い本を読みふけっている。
僕は特に目ぼしい物がみつからなかったなかったので先ほど目にした「光と闇の極み」を手にとった。
なんだあ?これ。
"光に導かれし者、目標は天高く。光が空にかかる闇をはらし、道を切り開く"
"闇に選ばれし者、世界を手中に。光をさえぎる暗黒色により突き進め"
なんの事やらさっぱりだ。
どうやら説明の様な文章が延々と続く本らしい。
"光、それは立ち込める闇をなぎ払う強力な武器と化す。"
"闇、長い道のりの末に偉大なる力を手に。その代価は"
代価は?
肝心な部分の色が落ちてしまい読むことが出来ない。
「ちぇっ」
僕は本を投げ捨て、また物色を始めた。
その時、麗斗が僕に声を掛けた。
「聖!ちょっと!コレ、読んでみ」
そういい手渡してきたのは麗斗が読んでいた本の見開きページだ。
"…それを知る事は簡単である。
左掌に十字を刻み、流れる血潮を式台へと捧げよ。
掌を合わせ、目を瞑る事により儀式は完了とする"
"『刻印判別法』
`無'大地の鬼神、聖騎士
`白'光を纏う太古の白魔術師
`赤'全てを癒す赤き魔術師
`黒'悪の化身、黒魔術師"
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