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金髪の男は笛の音を聞くなり膝から床に崩れ落ちた。
「くそっ……何で勝てねぇんだ!!」
両腕を床にたたきつけた。
他の部員達は試合が終わるとすぐに荷物をまとめて帰ろうとしてた。
『あー疲れた…………早く家帰ってゲームの続きしよぉ』
『いいね!…俺も行っていぃ?』
その会話が耳に入った
金髪の男はゆっくりと立ち上がると、前かがみになりながら走り、ソイツの胸ぐらを掴むと、そのまま壁に打ちつけた…
『ドォンッ!!』
「なめんじゃねぇぞ!!お前え負けて悔しくねぇのか!?さっきのだって何だッ!?何で俺にパスしねぇ!!…言ってみろよ!!」
『……ってぇな……………ウゼェんだよテメェ!!いちいち命令しやがって………バスケごときに必死になりやがって……』
男は言った。
「何だとっ……必死になって何がわるいッ!!お前はただ必死にやって負けんのが恐いだけだろ!!」
『………ッ』
「前々からウザイと思ってたんだよっ!!やる気がないんなら部活辞めちまえッ!!」
その時、後ろの方から監督が言った。
「…いい加減にしなさい……もう終わったんだ、…………次頑張りなさい…」
その声を聞くと、金髪の男は外に飛び出した。
その裏で男はこの声を聞いた。
「お前にはもうついてけねぇよ…」
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