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俺はこの村の伝説に興味があった。
10年ほど前に、病気で亡くなった父親はこの村と縁があったようで、ある人物と手紙をやりとりしていた。
俺自身はこんなへんぴな村に何の関わりもなかったのだが、父の手紙を整理していた時に、この手紙を見つけた。
“先の件では誠にお世話になりました。興味深いお話の数々、私の愚息にも聞かせてやりたいことばかりです…”
誰が愚息だ。
まぁいい。
父親は骨董品や大昔の資料などを多く集めていた。その影響を受けてか、俺も学生時代は歴史が得意だったがな。
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