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ガタンゴトン…ガタンゴトン…ガタンゴトン…ガタンゴトン…
汽車はもう佐田町に着く頃だ。
余ったペットボトルのジュースを飲み干した僕は、少し両親のことを想う。
秘密でちょっと遠出してみたことをどう思っているだろう。
「一夕村に旅行に行ってきます」
置き手紙一つ置いて市を出てきてしまった。心配してなかったらいいけど…。
佐田駅に汽車が到着する。
駅で少し余計な買い物をしてしまった。僕の好きな梅のガムだ。
無くても構わないけど、見たらどうしても買いたくなってしまう。
さて、ここから一夕村までは約20km。早速出発だ!
僕は陽気に駅を出た。
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