昔話

2/4
前へ
/29ページ
次へ
ガタンゴトン…ガタンゴトン…ガタンゴトン…ガタンゴトン… 汽車はもう佐田町に着く頃だ。 余ったペットボトルのジュースを飲み干した僕は、少し両親のことを想う。 秘密でちょっと遠出してみたことをどう思っているだろう。 「一夕村に旅行に行ってきます」 置き手紙一つ置いて市を出てきてしまった。心配してなかったらいいけど…。 佐田駅に汽車が到着する。 駅で少し余計な買い物をしてしまった。僕の好きな梅のガムだ。 無くても構わないけど、見たらどうしても買いたくなってしまう。 さて、ここから一夕村までは約20km。早速出発だ! 僕は陽気に駅を出た。
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加