手紙

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暖かい陽気に誘われて猫が日向で気持ち良さそうに寝ている。 窓を半分だけ開けて暖かい風を室内に招き入れる。 不規則になびくカ―テンが猫を撫でる。 なんとも昼寝日和だ。 香野はその陽気に負けて目をつぶる。 うとうとしてきた頃だった。 ドンドン! 探偵事務所のドアをノックする音だ。 それにビックリした香野は跳び起きた。猫もビックリして起きてしまった。 それを見た香野は猫に近付き、頭をなでながらこう言った。 「大丈夫だよミイちゃん。寝てな」 香野の飼い猫のミイちゃんは気持ち良さそうにまた目をつぶった。 それを見た香野は事務所のドアに向かって言った。 「鍵は開いてますよ。どうぞ入ってください」 だがドアの向こうにいるであろう相手からはなんのリアクションもない。 寝ぼけていたのかな? 一瞬そう考えたがミイちゃんもドアのノックに反応したとゆう事は寝ぼけてはいないとゆう事だろう。 香野は事務所のドアに近づいた。そしてドアを開けた。 ドアを開けると同時にドアの上に挟まっていたのか封筒が落ちてきた。 香野はその封筒を拾い辺りをキョロキョロと見渡す。だが人影はなかった。
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