手紙

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香野はドアを閉めて念のために鍵をかけた。そしてソファーに腰を落として封筒を開けようとする。が、急に立ち上がりコ―ヒ―を入れに行く。 ちょっと甘いコ―ヒ―をつくると、それを持ってまたソファーに行き腰を落とした。 そして眠気覚ましにコ―ヒ―を一口飲むと封筒をじっくりと見た。 なんのへんてつもない封筒。どうやら差出人の名前は書いてないようだ。 それを確認すると、香野は封筒を開けた。 封筒の中には真っ白な紙が綺麗に折りたたまれて入っていた。香野はそれを取り出す。 そこでまたコ―ヒ―を口にはこんだ。 綺麗に折りたたまれた真っ白な紙をユックリと広げていく。白い紙には手書きで文章が書かれていた。 事務所に1人で居る香野はその文章を声にだして読みはじめた。 「えっと~。 “お久しぶりです香野さん。いきなりの手紙でびっくりされたでしょう? 今回、香野さんに手紙を出したのは貴方を素晴らしい芸術の世界に招待するためです。 今度の日曜日に美術館にいらしてください。そこで私は自信で最高傑作になるであろう芸術をお目にかけます。 隠されし真実を貴方の前で奪いさって見せましょう。 舞台は再び14年前のあの場所です。 南探偵とファントムの対決の決着をつけようではありませんか。 怪盗ファントム”」
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